プロがオススメする最新の建築事例です
サスティナブルでローコスト 自然災害にも強いJログ工法
鹿児島市から伊集院方面へ向かう県道沿いに建つシンプルな木造の平屋。ここはある会社のオフィス兼「Jログ工法」の常設展示場。Jログ工法の素晴らしさにほれ込んだ代表の東峯高志さんがこの地にオフィス用の建物を新設し、街中から移転したそう。
Jログ工法は、在来軸組工法とログハウス工法を組み合わせた鹿児島生まれの新工法です。柱と柱の間に県産スギを加工したログ材を積み上げていくので、断熱材が要りません。「90㎜角のログ材を組んだ壁はとても頑丈で自然災害にも強いんです」と施工を担当した新山建築の新山社長は話します。
地元のスギの間伐材を活用し、内壁と外壁を一体化させたJログ工法の家は、工期も短くてローコスト。くぎや金物などの使用を最小限に抑えているため、解体後は紙の原料として再利用できるという利点も。環境にも人にも優しいサスティナブルな家なのです。
木に囲まれた室内は清らかな空気とほのかな木の香りが漂う癒しの空間。森の中のような環境は人をリラックスさせ、集中力を高めます。「多くの人にJログ工法の良さを知ってほしい」と東峯さんは熱く語ってくれました。
Jログ工法は日置市の北園製材所と鹿児島大学が共同研究を進めてきた工法です。地元の山のスギの間伐材を有効活用し、快適で健康的な住まいをつくるという考え方に共感し、私も積極的に採用しています。建物全部でなく、一部屋をJログ工法でつくるだけでそこがシェルターになります。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。