地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
人と人、人と自然が緩やかにつながる暮らし
- 出水市/K邸
- 【施工エリア】
- 【面積】延床:136.63㎡(41.40坪)
1階:136.63㎡(41.40坪) - 【構造】工法:木造軸組在来工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】2,000〜2,500万円
風景に溶け込むユーソニアンスタイル
山々を望み、田畑が点在する長閑な集落。背の低い建物が多い街並みに馴染むように存在するK邸は、東園建築と西村設計のコラボによって誕生した家です。Kさんのご主人と西村さんが同級生。「彼の自宅を訪れたときにオシャレだなと感動して、ぜひともお願いしたかったんです。こちらの希望を伝えて、あとはおまかせでした(笑)」とご主人。新居のプランは土地探しから始まり、四方が開けた自然豊かな土地を購入しました。西村さんのデザインを形にしたのが同社。「東園さんは環境や年月で変化する素材の特長を知っていて、長期で物事を考えてくれる」(西村さん)と、抜群のコンビネーションをうかがわせます。
大地にしっかりと根を張るように、どっしりと構えた姿が印象的なK邸。ベースとなっているのは、水平のラインを強調した「ユーソニアンスタイル」。各部屋の間仕切りをできる限り取り払い、流れるように連続するレイアウトもこのスタイルの特長。玄関からリビング、キッチンで一つ、リビングから主寝室、ウォークインクローゼットを通じて洗濯洗面室の流れでもう一つ、合わせて二つの回遊動線を描きながらも、プライバシーはしっかりと保たれています。建物の東側にはお母さんの居住スペースを配置。専用のキッチンや浴室を設け独立させながらも、子ども室と廊下を挟んでリビングへ行くことが可能です。家族で使えるように、デスクを造りつけた廊下は、二世帯を緩やかにつなぐ役割も果たします。
デザインと現場の技で理想をかなえる
「ユーソニアンスタイル」のコンセプトを踏まえて、年月とともに味わいを増していく自然素材を多用した家。自然の表情を持つレンガ風タイルと木の温もり。素材の性質を生かした使い方は、経験豊かな大工だからこそ成せる業です。キッチンや主寝室、玄関まで造作棚をふんだんに設置するなど、水平ラインを強調する意匠は室内でも統一させました。