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今も未来も心地よさが続く シンプルで美しい木の家
夏の昼下がり。真っ白な家のドアを開けて出てきたのは笑顔の素敵な奥様とかわいい3人の女の子たち。招かれるままLDKまで足を進めると、大きく取った吹き抜けの窓から光がこぼれる開放的な空間が広がっていました。白い壁と木の床や梁などに囲まれたナチュラルな空間を引き締めるのは、2階ホールやリビング階段の黒いアイアンの手すり。リビングに隣接した和室も建具などに木をふんだんに使い、LDKと自然なつながりを持たせています。
色や素材を厳選したシンプルな空間のアクセントになっているのが、吹き抜けや和室の天井などに張った「さざなみ加工」のスギ板や、白い壁にはめ込んだステンドグラスの小窓。さり気なくちりばめられた彩りこそがI邸の魅力かもしれません。
娘さんたちと会話しながら家事ができる対面式のキッチンも奥様のお気に入り。木製のカウンターや収納棚は同社の代表で大工でもある今村さんの手造りです。キッチンの奥にバスルームなどの水回りをまとめた家事動線も、子育て家庭の忙しい暮らしをサポートしてくれます。家族が伸び伸び暮らせる、幸せ空間が完成しました。
私はハウスメーカーの営業から現場監督、大工、設計まで、家づくりに関わるさまざまな仕事を経験し、見えないところにも手を抜かない「本当にいい家」を造りたくて独立しました。I邸は私自身がすべてを手掛けた最初の家です。目指したのは、おしゃれでありながらも実用性の高い住まい。長く住み継いでいただける家が完成しました。