地元工務店の建築実例
プロがオススメする最新の建築事例です。
伝統美に最新技術を取り入れて自然とともに、愉しく暮らす

- 霧島市/U邸
- 【施工エリア】
- 【面積】延床:163.13㎡(49.34坪)
1階:110.96㎡(33.56坪)
2階:52.17㎡(15.78坪) - 【構造】工法:木造軸組在来工法/基礎:ベタ基礎
- 【建築本体価格帯】お問合せください
人生の足跡が見える、趣味人の住まい
定年を迎えたのを機会に2軒目の家づくりを始めたUさんが、その拠点に選んだのは霧島の山奥。「長いこと鹿児島市内の鉄筋の家に住んでいたので、次は木の家にしたかったんです。イメージは上高地にありそうな『森の中の一軒家』でした」。海抜900メートルに位置する高台ですが、周囲には背の高い木々が。「買い物に出かけるには少し不便だけど、新緑や紅葉の季節は素晴らしい借景が広がって、星もきれい。車の音も周辺の生活音もなく、聞こえるのは風の音だけ」。とこの場所をとても気に入っている様子です。
自然との共生を楽しむU邸は、有邦開発の「カーサアマーレ」がベースになっています。屋根の角度や間口と奥行きの関係などに、日本古来の建築や彫刻にも用いられてきた「大和比」を取り入れた家。この比率が美しさと安定感を印象付けます。室内は吹き抜けで2層がつながり、平屋でも2階建てでもない、全体がワンルームのようなプラン。そこに多趣味なUさんならではの色を加えました。吊り下げ式のグラスラックがバーのような雰囲気を助長する対面キッチン、20年かけて集めたお酒がずらりと並ぶ2階の手すり兼ディスプレイ棚、曹操の短歌行を書写した障子、室内からバードウォッチングが楽しめるサンルーム、旅館のような温泉の石風呂。自分の好きなものを詰め込んだ住まいを、Uさんは「人生の集大成」と表現します。



三角窓が光と緑を届ける環境に溶け込む家
周囲の環境に溶け込むデザインを意識した「カーサアマーレ」の家。法隆寺などに用いられた日本古来の伝統美への考え方を基本に、緑豊かな土地の特性を生かしたプランです。屋根には厚い高性能断熱パネルを入れ、壁にはノンフロンタイプのMOCOフォームで万全の断熱対策を。湿気の多い地であるため、壁と天井には湿気の吸収・放出作用のあるボードを採用しました。光を招き入れる三角窓は、室内から切妻屋根の端正なフォルムを感じさせる効果もあります。外観の美しさのバランスはそのままに、間取りを変更することも可能です。万が一の停電に備えて暖房だけは確保しておきたいと希望された薪ストーブは、このオープンな2層プランと好相性。暖気が昇り、2階までしっかり暖めます。